SNSで見かけたおしゃれな照明とか付けたい…
施主支給をすれば好きに選べるし、コストダウンもできるかもって聞いたんだけど、本当なの?
「施主支給って何?」、「どんなメリットがあるの?」、「おすすめのサイトはどこ?」といった疑問を持っている方も多いでしょう。
施主支給とは、施主が自ら設備やインテリア部材などを購入し建築現場に搬入する方法です。
自分の好みや予算に合わせた商品を選ぶことができ、コストダウンに繋がる事もあります。
しかし、どんなサイトから購入すればよいのか、どんな注意点があるのかを知らないと失敗してしまうことも・・・。
この記事では、施主支給の基本からおすすめのサイト、失敗しないためのポイントまで詳しく解説します。
これを読めば、あなたの理想の住まいを実現するための具体的な手助けになるでしょう。
ぜひ、最後までお読みください。
施主支給についてまとめ
本記事の内容をまとめた表です。
項目 | 内容 |
---|---|
施主支給の定義 | 施主が自ら設備やインテリアを購入し、建築現場に搬入すること |
メリット | コストダウン、自由な選択 |
デメリット | 保証の問題、工期の延長、手間と時間 |
おすすめサイト | 楽天市場、toolbox、FUTAGAMI、KAWAJUN、IKEA、上手製作所、FLYMEe、PARTS&SUPPLY、サンワカンパニー、他 |
注意点 | 早期の相談、納品のタイミング、保証の確認 |
失敗しないポイント | 商品の選定、施工会社との連携、予備品の準備 |
施主支給とは何か?
施主支給とは、施主が設備やインテリア商品を購入し、建築現場に搬入することを指します。
これにより、施主は自分の好みや予算に合わせた商品を選ぶことができます。
施主支給に対応してくれるかは、住宅会社によって異なります。
施主支給ができる場合でも、条件は住宅会社によって異なるため事前に詳しく確認する事が重要です。
① 施主支給のメリット
- 自由な選択: 施主が自分で選んだ設備やインテリアを取り入れることができるので、理想の家づくりが可能になります。
- コストダウン: 施主支給をすることで、建築費用を抑えることができます。
施主支給=コストダウンのイメージがあるけど、何を施主支給するかによって
コストダウンに繋がらない事もありますよ
② 施主支給のデメリット
- 保証の問題:施主支給したものの保証は住宅会社から受けられない場合があります。引き渡しから保証期間中は不具合があれば住宅会社が交換や修理を工事まで含めて無償で行いますが、これがないという事です。ただ大型の設備機器以外は、通常の保証は1年ですので1年以内に壊れそうにないものは気にしなくていいでしょう。修理費が高額になりそうな食洗機やエアコンなどの機器の場合は、購入時にオプションの長期保証を追加することも考えましょう。(保証内容は要確認)
- 工期の延長:商品の納品が遅れたり、不備があった場合、工期が延びる可能性があります。
- 手間と時間:商品の選定、購入、搬入、検品など、施主が行う作業が増えるため、手間と時間がかかります。
- 一括支払い:通常の買い物と同じで、手元に資金が必要です。住宅ローンに含めらる場合もありますが、その場合後で補填される形になります。(住宅ローンに含められるかは、銀行により判断が異なります)
問題が発生した場合は、住宅会社も施主側も結構大変になります。
そのため施主支給を断る住宅会社もあります。後で説明しますね。
施主支給におすすめのもの
購入や管理がしやすい、おすすめのものをご紹介します。
インテリア関連
- 照明
ルイスポールセンなどが人気ですね。お手頃価格でおしゃれな商品もたくさんあります。
- カーテン・ブラインド・ロールスクリーン
住宅会社の提案だとオーダーになるので割高感は否めません。施主支給ならコストダウンが可能。
- 鏡
サークルやウェーブの形が最近は人気ですね。
- スイッチプレート
大手メーカー以外の物を選んで個性的に。
- タイル(ポイントで使うもの)
洗面やキッチンにお気に入りを。タイルは多めに注文しましょう。
- 棚板・棚金具
見せる収納用に。木✖アイアン金具が定番。金具が見えないタイプもスッキリ見えるのでおすすめです。
- アイアンバー(物干し用)
生活感の少ないランドリーにしたい方はぜひ。
- タオルかけ
アイアン・真鍮・ステンレス・ウッド、バーにサークルにフック、、、色や形も様々で選ぶのが楽しい!
- トイレットペーパーホルダー
毎日何度も使うものだから、見た目と機能性にもこだわって。ホルダーのみ、棚付き、、、、。私がこだわったのはワンハンドカット。
- フック
シューズクロークなどに。毎日使うバッグや帽子などをかけておくのに便利です。
- ドアサイン
シールタイプは自分で後で貼れますが、引き渡し時に付いてると仕上がった感じになるのでおすすめです。手書きサインやアイコンだけのデザインも面白いですね。
- 壁付けサーキュレーター
ランドリー用に。しっかりと設置してもらうために工事中に納品しましょう。配線隠しも依頼できるかも?
- 掛け時計
インテリアのポイントになる時計は、プロに位置決めもお願いしたいところ。
設備関連
- コンロ(IH・ガス)
コンロはお得な商品を探しやすいです。
- 洗面化粧台
旧商品や量産型などなら安いものを見つけられる可能性があります。
- 洗面ボウル
造作の洗面を作る時に。種類豊富で探すのが楽しいですよ。
- 水栓金具
洗面やキッチン用に。本体メーカーのカタログに載ってなくてもサイズが合えば取付可能です。穴のサイズφと、吐水口の位置がちょうどいいかは確認漏れがないように。
我が家は洗面のボウルと水栓金具、キッチンの水栓金具を施主支給しました。
セール時を利用して、グローエのグースネックタイプもお得にゲットできてラッキーでした!
- エアコン
旧機種やセール品も含め、お得に買える可能性が高いです。ただし対応する部屋の広さについては、要確認ですよ!
エアコンクリーニングの業者さんが教えてくれましたが、三菱の霧ヶ峰シリーズが汚れにくくお手入れしやすいそうです。
エクステリア関連
- 表札
家の顔になる表札。切り出し文字やシンプルな金属のプレートが最近は人気ですね。
- インターホンカバー
表札のイメージと合わせて統一感が出せると素敵ですね。
- ポスト・宅配ボックス
メーカー品のポストは結構高い…。安価な物を探したいところですが、機能性やサイズも重視しましょう。レターパックが入らない、雨が入りやすいなんて事も。
- 機能門柱
サンワカンパニーの機能門柱が定番ですね。
- 照明
必ず屋外用を選んでくださいね。
- タイル
門柱やアプローチ用のタイル。毎日見るのでお気に入りをぜひ選んで欲しいです。ただ、大量のタイルは受け取りや保管が大変なのでおすすめしません。タイルは必ず使用箇所を確認して。「屋内用」「屋外用」、「壁用」「床用」と記載されています。
施主支給しにくいもの
建材関連で施主支給しにくいもの
基本的に建材は施主支給しにくいです。住宅会社さんも断る場合が多いと思います。
理由としては、注文時に数量や種類でミスをしやすい事、大きいものは保管がしにくい事などがあげられます。
- フローリング
数量間違いや、加工の余剰分などの計算が素人には難しいです。
また現場直送できない場合、保管には大きな倉庫が必要です。
- 建具(ドア・窓)
注文時に開き方向や枠の種類を間違えたりすることが多いです。(プロでも間違えます。そのため建材商社やメーカーと協力してミスを防いだりしています。)
枠を先に設置して、ドア本体は最後に設置となるので何度も搬入する必要があります。
設備関連
- キッチン本体
キッチンは大型で部品点数も多いため、注文から搬入施工まで結構気を使います。
配管や壁下地の準備も必要ですし、関係する業者が複数になります。
事前の打ち合わせや情報共有をうまく進めないといけません。
また、設置工事をどこに依頼するかも一緒に検討しなければなりません。
- 海外製食洗器(別途手配)
国内製とは給水や配管が異なるため、キッチン本体と絡めて事前に打ち合わせが必要です。
住宅会社側で設置経験がない場合、スムーズに進めることは難しいかもしれません。
施主支給におすすめのサイト18選
① 楽天市場・Amazon・Yahooショッピング他
ECサイトは施主支給品をお得に購入するのにかなり便利です。
保証内容は要確認ですが、旧品番やアウトレット品を探すのもやりやすいです。
また、各専門メーカーの商品で気に入ったものを楽天などECサイトで検索して、よりお得な価格のものを探すというやり方も賢いと思います。
水回りの代表的な専門メーカー:TOTO、LIXIL、カクダイ、SANEI(サンエイ)、GROHE(グローエ)、CERA TRADING(セラトレーディング)など
ブランド家具メーカー:ルイスポールセン公式、カールハンセン&サン公式、ハーマンミラー公式など
▽人気のネルソン バブルランプ 楽天で検索してみました▽
商品数は無限ですね。
収納用品やインテリア小物も一緒に選び出したら、沼ること間違いなし。
セールのタイミングでうまく購入しよう!
家づくりって揃える物がほんとたくさんあるから…ポイント稼いでこ!
※取付けが難しそうな商品は、図面や施工説明書があるか事前に確認しましょう。
安価な輸入品は資料が少ないこともあるので、要注意です。
② toolbox
toolbox(ツールボックス)は、パーツや建材を販売している施主支給に最適なサイトです。個性を出したい住宅会社やDIY向けに提供しているため、施工情報がしっかりとしているのも特徴です。特にタオルバーやアイアンバーなどの小物類が豊富。カタログやショールームもあり実際に商品を確認することができます。
③ PARTS&SUPPLY
PARTS&SUPPLYは、ゴールドインテリアを中心に、照明から水回り製品まで様々な商品を取り揃えています。
特にゴールドの照明が人気です。オリジナル商品以外に他ブランドの商品も取扱っています。
④ farm living (正規代理店:KOZLIFE)
ferm Living(ファーム リビング)はデンマークのブランド。くねくねラインが特徴の鏡が人気です。
正規代理店 KOZLIFEさんのセレクトは素敵なインテリアばかりなので、ぜひのぞいてみて欲しいです。
⑤ dij
シンプルだけど素材の味がでている、表札やインターホンカバーが人気です。
⑥ 千葉工作所
オリジナルの真鍮アイテムのみ。時間が経つほど味が深まる真鍮は人気です。
毎月27日に販売開始ですが、早々にSOLD OUTになってしまうのでチェックを忘れないように。
⑦ トリノス
真鍮のカーテンレールまでありました。
⑧ DULTON
アメリカンなデザインが好みな方におすすめ。
⑨ inter works
木✖金属のペーパーホルダーが人気。
⑩ KAWAJUN
KAWAJUN(カワジュン)はドアノブやタオルバーなどの金物を中心に、3000点以上の商品を取り揃えています。トイレのペーパーホルダーも人気です。シンプルで機能的なデザインが特徴です。
⑪ IKEA
IKEAは置き家具以外にも、鏡や飾り棚、システム収納など施主支給向けの商品も豊富です。価格が手ごろなのが嬉しいところ。店舗で実際に商品を確認できるのも魅力です。
⑫ ARTWORKSTUDIO
ARTWORKSTUDIO(アートワークスタジオ)は、照明がメインのブランド。シンプルでモダンなデザインの物が揃っています。SNSで見かけた照明が見つかるかも。
⑬ ART OF BLACK
ART OF BLACK(アートオブブラック)は、モダンで少し個性的なデザインのアイテムが揃っています。置き家具やインテリア小物も揃えると、統一感があって素敵になりそうですね。
⑭ FUTAGAMI
FUTAGAMI(フタガミ)は真鍮製の照明や小物が人気です。特に真鍮の照明やタオルバーなど、経年変化を楽しめるアイテムが揃っています。※受注生産のため納期がかかるのでご注意を。(納期の目安)
⑮ 上手製作所
上手製作所(じょうずこうさくしょ)は、アイアンバーや表札など、シンプルでスタイリッシュなアイテムが揃っています。写真のようなインターホンカバーが一体型になった表札も人気です。
自宅ではドアハンドルを採用させていただきました!
⑯ FLYMEe
FLYMEe(フライミー)は、日本最大級の家具通販サイトで幅広い商品ラインナップが特徴です。有名ブランドや海外メーカー品も見やすく探せます。パーツはほとんどないので、照明などのインテリア商品が中心になります。家具選びにも活用してくださいね。
⑰ サンワカンパニー
サンワカンパニーは、洗面ボウルやキッチン、エクステリア建材などの大物インテリア系が豊富です。ショールームもあり、実際に商品を確認することができます。
スッキリしたデザインの洗面台のセット品も人気だね。
我が家では洗面の水栓金具とペーパーホルダーを採用したよ。
⑱ PACIFIC FURNITURE CERVICE
PACIFIC FURNITURE SERVICEは、アメリカンヴィンテージやミッドセンチュリーモダンの要素を取り入れた、シンプルで機能的なデザインが特徴です。
施主支給の注意点
① 早期の相談
施主支給を希望する場合は、早い段階で施工会社に相談することが重要です。
★契約前にどんなものならできそうか、住宅会社に確認を取ってください!
② 納品のタイミング
商品の納品が工事の進行に影響を与えないように、納品のタイミングを確認する必要があります。
使うものだからといって何でもかんでも建築現場には置いておけません。防犯上の問題と作業の邪魔になってしまうので、取付工事の直前に現場に搬入します。
それでも早めに注文し、問題がないか検品したうえで自宅で商品を保管しておく事になります。
③ 保証の確認
施主支給品の保証について、施工会社とよく確認しておくことが必要です。
施主支給で失敗しないためのポイント
① 商品の選定
施主支給する商品は、品質やデザインだけでなく、取り付けの容易さやメンテナンスのしやすさも考慮しましょう。
購入を決める前に、住宅会社に資料等を提示して設置可能か必ず確認をしてくださいね。
商品が届いたら必ず検品をしてから住宅会社に渡します。足りないパーツがあったりすると大変です。
② 施工会社との連携
施工会社と密に連携し、商品の取り付け方法や設置場所について事前に確認しておくことが重要です。
具体的な確認事項は以下です。
③ 予備品の準備
万が一の商品不備や破損に備えて、予備品を用意しておくと安心です。
加工して使う材料(木材やタイルなど)は加工ミスも考慮して、多めに購入しておくようにしましょう。
商品の不具合などの万が一の際に備えて、問い合わせ先を住宅会社に伝えておくと安心です。
施主支給NGの代替え案、「施主指定」とは
施主支給はトラブルになる事もあるため、対応していない住宅会社もあります。
経験のない個人が、工事スケジュールに合わせて材料の手配や管理などを行うので、どうしてもミスが起きやすいんですね。
代替案として「施主指定」という方法が取られることがあります。
施主指定とは、施主が設備やインテリアを選び、施工会社に商品手配と設置を依頼する方法です。
施主支給とは異なり、施主が直接購入するのではなく、施工会社が施主の指定した商品を取り扱います。
コストダウンにはなかなか繋がりませんが、施主は自分の希望する商品を取り入れつつ、施工会社の保証やサポートを受けることができます。
①施主支給のデメリットである 保証・工期・手間がなくなる
施主指定の最大のメリットは、施工会社の保証が受けられることです。
施工会社が商品を取り扱うため、設置後のトラブルや不具合にも対応してもらえます。
また施主指定では施工会社が商品の手配を行うため、工期の遅延を防ぐことができます。
施主支給は、品番や数量、タイミング、保管や搬入についてまで把握して行動する必要があるため、点数が多くなるとぶっちゃけかなり面倒です。
手間を施工会社に任せることができるため、施主は他の重要な事項に集中することができます。
② コスト管理がしやすくなる
施主指定では、施工会社が一括して商品を手配するため、コストが明確になります。
金額が大きくなっても建物の見積のも含められるため、住宅ローンに組み込む事ができます。
③ トラブルの回避
施主指定は、トラブルを回避するための有効な手段です。
施主支給では、商品の不備や取り付けミスなどのトラブルが発生するリスクがありますが、施主指定では、施工会社が責任を持って対応するため、トラブルのリスクを大幅に減らすことができます。
まとめ
施主支給は、コストダウンと理想の家づくりを実現するための有効な手段です。適切な商品選定と施工会社との連携を通じて、失敗を避け、満足度の高い住まいを手に入れましょう。