「カップボードの施主支給、本当に大丈夫?」「失敗しないか心配…」
カップボードの施主支給、不安が多いですよね。
住宅会社を通さずに自分で購入するため、失敗したなんて声も聞きます。
中には「難しい」「面倒」と感じて色々諦めてしまった結果、本当にそれでいいの?という商品選びをされる方も。
カップボードの施主支給は、事前知識と商品を購入するショップ選びがとても重要です。
この記事では、元キッチンメーカー&現住宅メーカー勤務の私が、カップボード施主支給のメリットやデメリット、そして成功のコツを徹底解説します。
カップボード施主支給のおすすめ理由5選
カップボードが施主支給がおすすめの理由を、5つお伝えしたいと思います。
①コストを抑えられる
カップボードを施主支給する最大のメリットは、コストを大幅に抑えられる可能性があることです。
近ごろは住宅の価格が急激に上がってしまったためか、ローコスト系の住宅会社では標準仕様にカップボードが含まれていないことがあります。
この場合、オプションで追加するか施主支給の2択になりますが、住宅メーカーのオプションは割高に設定されている事が多いです。
ここで「可能性がある」と表現しているのは、住宅会社によって施主支給を快く受けてくれる場合とそうでない場合があるからです。
快く受けてくれない場合、下地設置費用を高額にしたり、設置工事だけを依頼すると割高な価格を提示したりしてくることも。
必ず決める前に、住宅会社にも見積りを依頼して比較する事を忘れないでくださいね。
また、設置工事が必要な大型のものを施主支給する際は、破損や工事遅延などによる損害への対処についても気にしておかないといけません。
もしもの事があった場合どうするか、住宅会社とよく話し合いをしてから進めていきましょう。
キッチンとカップボード セット売りの闇
またカップボードがキッチン本体とのセット売りの場合、グレードによって価格差が大きくなります。
キッチンやカップボードはどのメーカーも、価格帯別に2~3段階のグレードに分けて商品展開されています。
定価が違うだけと考えると思いますが、実は以下のようなイメージで住宅メーカーが仕入れる価格の割合は変わります。
- 定価200万円のハイグレードキッチン ➡ 仕入れ値120万円(定価×60%の価格で仕入れ)
- 定価100万円のライトグレードキッチン ➡ 仕入れ値40万円(定価×40%の価格で仕入れ)
※金額及び数値は参考です。メーカーや住宅会社により条件は異なります。
※仕入れ値に住宅会社の利益と施工費を載せて、施主に販売します。
住宅会社とキッチンメーカーとの契約によりますが、ハイグレードのキッチンを選んだ場合、カップボードも同じグレードで選ばざるを得ない(それしか選ばせてくれない)、という事があります。
セット売りの条件で安く仕入れているため、バラバラで注文できないという裏事情です。
キッチン本体は、グレードごとにデザインや選べるオプションが変わったりと値段なりの差が出るのですが、カップボードはグレード違いでもデザインはほぼ同じで、扉くらいしか違いがありません。
しかも、ハイグレードと同じ扉がライトグレードにもあったりします。
内容は同じなのに、キッチン本体のグレードに合わせてカップボードの価格も上がってしまうって、嫌じゃないですか?
施主支給なら、扉色を合わせつつも、より安価なグレードを選択することが可能です。
手間はかかりますが、よりお得に理想のキッチンを実現できる可能性があります。
②自由なデザイン選び
施主支給を選ぶことで、カップボードのデザインを自由に選べます。
住宅会社のオプションでは選択肢が限られる事がありますが、施主支給なら理想のデザインや機能を持つカップボードを見つけることが可能です。
例えば、キッチン本体はデザイン重視でLIXILのハイグレード、カップボードは価格重視で別メーカーのライトグレードにするなど。
自分のライフスタイルに合わせたカスタマイズができます。
③好みのメーカーを選択可能
施主支給なら、好きなメーカーやブランドのカップボードを選ぶことができます。
例えば、キッチン本体をLIXILセラミックトップやTOTOクリスタルカウンターなどのハイグレード仕様にすると、カップボードも同じグレードを選ばなければならず、価格が大幅に上昇する事があります。
しかし、施主支給なら、同じ扉色でもミドルグレードやライトグレードの製品を選べるため、コストを抑えながら好みのキッチンを実現できます。
また、住宅会社によっては常時取引がないメーカーのキッチンは高めの仕入れ価格になってしまいます。
この場合は施主への販売価格も高くなります。
施主支給であれば、住宅会社やメーカーやグレードに縛られず、より安いカップボードを選ぶ事が可能なんです。
④オプション追加よりお得
住宅会社のオプションでカップボードを追加すると、通常より高額になることが少なくありません。
住宅会社によって掛率が異なり、大手ハウスメーカーでは特価で提供されることもありますが、それでも施主支給の方が安価になるケースが多いです。
(ケースバイケースなので、見積もり比較してみてくださいね)
特に、キッチンやカップボードなど価格の大きな設備ほど、その差額は顕著になります。
ただし、大手ハウスメーカーでは特別モデルを採用していることもあります。
扉カラーや機器がそのモデルにしかないなど。
カップボード施主支給で後悔?注意すべきポイント
①設置費用が別途必要
施主支給を行う場合、カップボードの購入費用だけでなく、設置費用が別途発生します。
設置は、専門の業者や住宅会社に依頼するのが一般的で、その分の費用を事前に確認しておくことが重要です。
ただし、大工工事と電気工事のみ(電気工事はない場合もあり)で設置可能なため、他の設備と比べると施主支給がしやすい特徴があります。
②専門業者への依頼が必要だった
カップボードの設置工事は、住宅会社や専門業者に依頼することが推奨されます。
自分で設置を行うと、壁とのすき間ができる、転倒リスクが高まるなど、後から大きなトラブルになる可能性があります。
安全性を確保するためにも、できればプロに依頼して確実に設置してもらいましょう。
ただし「ハルタス」さんなら、DIY設置のサポートもしてくれます。
商品内容に合わせたDIY動画を送ってもらえるようですので、DIY施工を検討されている方は一度ご相談してみてください。
③収納サイズの確認が重要
カップボードのサイズ(奥行・高さ・幅)は、収納力や使い勝手に大きな影響を与えます。例えば、奥行が足りずに電子レンジが置けない、食器がすべて収まらない、天吊りキャビネットが高すぎて使いづらいなどの問題が発生することがあります。これを避けるためにも、事前に正確な寸法を測定し、適切なサイズのカップボードを選ぶことが大切です。
④施工スケジュールの調整
施主支給を行う際には、カップボードの設置スケジュールを住宅会社や工務店としっかり調整する必要があります。スケジュールが遅れると、キッチン全体の施工に影響を与える可能性があるため、施工スケジュールを事前に確認し、余裕を持った計画を立てることが重要です。
⑤保証やアフターサービスの確認
施主支給のカップボードには、メーカーの保証やアフターサービスが適用されるかどうかを確認しておくことが重要です。住宅会社を通じて購入する場合と比較して、施主支給では保証範囲が異なることがあります。購入前に、保証内容やアフターサービスの有無をしっかり確認しておきましょう。
カップボード施主支給の失敗を防ぐコツ
①事前の準備が鍵
カップボードを選ぶ際には、周囲の状況に合わせて商品を選ぶ事と正確な寸法の測定が不可欠です。
また、しっかりと固定するために建築側での下地工事も必要になります。
下地の位置を住宅会社に伝えしっかりと施工依頼をしていきます。
②工務店との綿密な打ち合わせ
施主支給をスムーズに進めるためには、工務店や住宅会社との綿密な打ち合わせが必要です。設置のタイミングや方法、費用について詳細に確認し、お互いの理解を深めることで、トラブルを防ぎ、満足度の高い仕上がりを目指します。また、打ち合わせの際には、設置場所や電源の配置など、細かい点についても話し合うことが大切です。
③設置後のトラブルを防ぐ方法
カップボードの設置後にトラブルが発生しないよう、設置方法や使い勝手について事前に確認しておくことが重要です。
特に、壁とのすき間や転倒のリスクを避けるために、専門業者に設置を依頼し、安全に設置してもらいましょう。
また、設置場所の周囲に十分なスペースを確保することも大切です。
④置くだけは危険!安全対策
置くだけ(壁や床に固定しない)のカップボードは、見た目が良くても転倒のリスクがあり、非常に危険です。
例えば、ニトリのカップボード(キッチンボード)は固定する仕様ではありません。
地震などの災害時に倒れる可能性もあるため、必ず壁に固定するなどの安全対策を行いましょう。
施主支給カップボードはどうやって買う?おすすめショップ紹介
①ハルタス(楽天市場店)のメリット
ハルタスは施主支給カップボードの購入先として特におすすめです。
元キッチンメーカーのスタッフが在籍しており、専門的なアドバイスを受けられます。
LIXILのノクトシリーズやリシェルシリーズなど、豊富な商品ラインナップを取り扱っています。
主なメリット
- 楽天市場での実績が高く、キッチン売上No.1を誇る信頼できる店舗
- ポイ活もできる!
- 送料無料で配送対応
- 納品日指定可能で施工スケジュールに合わせやすい
- 仕様変更プランに対応可能
②価格メリットを最大限に活用
ハルタスでの購入により、ハウスメーカーを通じた場合と比べて30万円程度の減額に成功した事例もあります。
人気のLIXILのカップボードは、122,800円~182,800円の価格帯で提供されており、コストパフォーマンスに優れています。
③設置サポート体制
プロフェッショナルな設置サポート体制が整っているため、施主支給での失敗リスクを最小限に抑えられます。
設置前の採寸確認から、取り付け工程の調整まで、きめ細かなサポートを受けることができます。
施主支給でカップボードを購入する際は、信頼性の高いショップを選ぶことが重要です。
ハルタスは実績と専門知識を備えた店舗として、安心して利用できるおすすめの選択肢といえます。